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院長ブログ

性教育に東京都教育委員会が介入

東京都足立区の中学校で3月に行われた性教育に、東京都教育委員会が「介入」したことが問題になってます。

この記事を新聞などで読んだ方の中には、2003年の七生養護学校(ななおようごがっこう)の事を思い出した方もいると思います。

七生養護学校事件

七生養護学校では、知的障害を持つ子どもたちに、からだのことを理解して大切にしてもらうために、独自の性教育プログラムを作りました。

それが人形や歌を使った「こころとからだの学習」の授業です。

この知的障害をもつ児童たちへの性教育実践に対して、自民党の古賀俊昭都議らが「不適切」であると問題にして、東京都教育委員会が教材145点を没収し、教員たちは懲戒処分や厳重注意を受けました。

これについては最高裁で「教育への不当な支配」にあたると認定されました。

にもかかわらず、また同じような「介入」がされようとしたわけです。

実は、今回の性教育を問題視して都教委に調査させたのも自民党の古賀都議でした。

それに対して、足立区教委は反論し、諸団体が協力して抗議する動きが広がってます。

東京都教育委員会の調査について、問題は二つあると思います。

一つは教育現場への「介入」、もう一つは本当に「不適切な」内容だったのか?ということです。

性教育の内容

今回問題になったのは3月5日に行われた中学3年生への性教育です。

中学校で「性交」や「避妊」という言葉を使ったことが「不適切」だというのです。

高校入試発表も終わり、子どもたちは4月から高校生。

事前アンケートで「高校生になったらセックスしてもよい」と答えた生徒が44%もいたそうです。

知識がないまま妊娠してしまった10代の子どもたち、性感染症に感染して後悔する子どもたちを、私たちや教師たちは見てきてます。

それを防ぐには、まず性についての正しい知識が必要です。

性教育は一律ではありません。

学校、学年、その学年の特徴で対応が変わってきます。

「性交」や「避妊」という言葉を使わないと具体的に伝えられないこともあります。

集会が開催

4月13日(金)夜、「すべての人に性の学びを 教育の自由をまもり、包括的な性教育をゆたかに進めよう。」をテーマに東京で集会がありました。

私は診療のため行けませんでしたが、準備した資料が無くなるほど、たくさんの方が参加されたそうです。

 

 

 カテゴリー:日常、諸活動  2018年04月15日

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