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院長ブログ

ピル(月経痛治療薬)を飲んでも痛みが取れない

60年以上の歴史をもつ低用量ピルですが、

月経痛の治療薬として使われることがとても多くなりました。

痛みが無くて楽!

出血が減って嬉しい!

出血の時期がわかるから助かる。

痛みもないし、PMSもなくなった。

出血の時期をずらしたいんですが・・・→了解です!

など、こんな報告を受けるとこちらも嬉しくなります。

一方、痛みがよくならないという患者さんもいます。

話をよく聞くと、

(ピルを)飲む前よりは痛みは軽くなってるけど、全く無いわけではない。

痛み止めは使ってる?

前は飲んでたけど、今は飲んでない。

というので、ピルを使用してから月経痛が軽減しているのは間違いないようです。

でも、月経痛って無いのが正常、もっと痛みを減らしたいですよね。

そんな時はいくつかの方法があります。

(1)ピルの種類を変えてみる。

(2)出血の回数を減らす。

一般的なピルは4週間おきに休薬して(またはプラセボ=偽薬)、そこで出血が起こるように作られてます。

出血の回数を減らすには、休薬を取らずに実薬を飲み続けます。

連続して服用することで、出血の回数を減らしていくことができます。

3日間出血したら休薬という方法もありますし、

飲み方は相談しましょう。

(3)別の薬に変更してみる。

月経痛の治療薬はピルだけではありません。

別の治療薬に変更して、とても楽になった患者さんもいます。

昨日も1人、別人かと思うような笑顔で診察室に入ってきた患者さんがいました。

やっぱり痛いのは嫌だよね。

私も嫌だった。

10年、20年前と比べて、薬の種類も増えたので、痛みのコントロールもしやすくなりましたが、

子宮内膜症などで癒着が強くなると薬での治療が難しくなります。

月経痛は放置しない。

早く治療を始めましょう。

 カテゴリー:低用量ピル、月経  2022年05月19日

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