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院長ブログ

子宮内膜症の診断は・・・?

先週、子宮内膜症についてのオンライン講演会がありました。

子宮内膜症は診断が難しくて、MRIなどの画像で異常が出ないことがある。

「内診」がとても重要ですという話でした。

もちろん画像で容易に診断できる場合もあります。

例えば卵巣に内膜症ができると、卵巣に血液が溜まってチョコレート嚢胞という嚢胞を形成します。

これはMRIで簡単に診断できます。

かつては、子宮内膜症は腹腔鏡で診断すると言われていたのですが、全患者さんに検査目的で手術をするわけにはいきません。

内診で子宮内膜症と診断してよいと言われたら、本当にありがたいです。

でも、ちょっと待って!

内診?性交経験のない女子はどうするの?・・・と思います。

内診しなくても、月経痛があったら子宮内膜症が隠れているかもしれないと思っていいと思います。

実際に、月経痛のある思春期の女子に腹腔鏡の検査をしたら、7割に内膜症が見られたという報告もあります。

仮に内膜症がなくても、月経痛を放置すれば将来内膜症になりやすいことがわかってます。

だから、月経痛は放置しない。

内膜症という診断にこだわらずに、治療を開始しましょう。

この10年で治療薬の種類も増えました。

低用量ピルだけではありません。

ピルは1日1回飲めばいいし、出血のコントロールも容易です。

若い女性にはピルがいいかもしれません。

でも、ピルが合わない方とか、ピルでは痛みのコントロールが今一つという場合は、ジェノゲストという黄体ホルモンが有効なこともあります。

それから、閉経療法という方法もあります。

閉経療法も、内服、点鼻、注射など種類が増えました。

どの治療にするかは相談ですが、「月経痛は放置しない」です。

それから、ホルモン治療は排卵を止めますので、妊娠希望の方はできません。

妊娠を希望の場合は早めの妊娠をお勧めします。

 カテゴリー:子宮内膜症/子宮腺筋症、子宮筋腫  2023年02月07日

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