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院長ブログ

植物エストロゲン「イソフラボン」

植物に含まれるエストロゲン様物質を「植物エストロゲン」と言います。

よく知られているのが「イソフラボン」で、

マメ科の植物に含まれています。

イソフラボンには更年期症状の緩和など、

人間のエストロゲンと同じ作用があります。

化学構造が似ているため、

人間のエストロゲン受容体に結合して作用します。

それでは、イソフラボンでエストロゲンが過剰になることはないのでしょうか?

不思議なことに、両者は仲良しで過剰になることはありません。

 

1.エストロゲンの作用を調節

イソフラボンのエストロゲン作用は弱いですが、

内因性(体の中)のエストロゲンがないか、あるいは少ないとエストロゲン作用が発揮されます。

一方、内因性エストロゲンが多いと、その作用を低下させます。

 

2.イソフラボンは臓器の一部にしか作用しない

内因性エストロゲンは子宮、乳腺、骨、筋肉、皮膚、脳神経、血管など、

全身の多くの臓器に対して作用します。

イソフラボンはその一部にしか作用しません。

骨や皮膚には作用するようです。

子宮への作用はありません。

乳腺はどうでしょうか?

イソフラボン摂取で乳がん発症リスクが減少することから、

乳腺に対しては抗エストロゲン作用があると考えられてます。

不思議ですね。

 

 カテゴリー:更年期、HRT、イソフラボン , 健康、食事、美容  2017年10月02日

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