院長ブログ
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)めまいの漢方
漢方の勉強をしていた頃、
私の師匠は「めまい」を治すのがとても上手でした。
そんな漢方の名医でも耳鳴りは難しいと言ってました。
ということで本日はめまいの漢方の話です。
めまいに使う漢方はいろいろありますが、
更年期のめまいによく使われるのが苓桂朮甘湯です。
苓りょう:茯苓ぶくりょう
桂けい:桂枝けいし
朮じゅつ:蒼朮そうじゅつ
甘かん:甘草かんぞう
4つの薬草からできてます。
茯苓、蒼朮は水分を調節し、
桂枝は気をめぐらせます。
甘草は調和させる目的で様々な処方に入っている薬草です。
苓桂朮甘湯は更年期のめまい(※)によく使われます。
(※めまいの漢方は他にもありますので、証をみながらどの漢方にするか考えます。)
効いているようだけど、効果を上げたいときは
四物湯(しもつとう)という処方を追加します。
苓桂朮甘湯に四物湯を加えると
連珠飲(れんじゅいん)という処方になります。
市販薬の「ルビーナ」という漢方はまさにこの連珠飲です。
ルビーナを飲んだけど、ほてり・のぼせが良くならない
と言って受診される方が時々います。
確かにルビーナの効能には「ほてり、のぼせ、冷え症、疲労倦怠感、めまい、頭痛、不眠、どうき、むくみ、肩こり、腰痛、便秘などの症状があらわれる更年期障害によく効きます」と書いてありますが、
めまいの漢方なのでほてり、のぼせにはあまり効かないかもしれませんね。
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。