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院長ブログ

がん検診:対策型検診と任意型検診

がん検診の検査方法や間隔についてよく質問を受けます。

◆子宮がん検診について

「1年に1回子宮頸がん検診を受けましょう※。

子宮や卵巣に異常がないか超音波検査も一緒にしましょう。」

と説明してます。

2年に1回でいいと思っている方がいますが、

それは対策型検診(自治体の検診)の場合です。

公費を使ってがんを減らすには2年に1回というデータがあるからです。

でも、個人の健康を守るには年1回の検診をお願いしてます。

子宮頸がんになる前の異形成の段階で見つけられます。

超音波検査で卵巣がんを初期に見つけることもあります。

子宮体がんの疑いがあるかどうか、超音波検査で確認することもできます※※。

※子宮頸がんは子宮の入口にできるがんです。初期は症状ありません。

※※子宮体がん(子宮内膜がん)は子宮の中(奥)にできるがんで、初期から症状があります。不正出血などの症状も無く、超音波検査で子宮内膜の異常がなければ心配ありませんよ~言われるかもしれません。

◆乳がん検診について

それでは乳がん検診はどうでしょうか?

対策型検診(自治体の検診)は40歳以上のマンモグラフィ検査です。

自治体によっては超音波検査もしているところがありますが、

横浜市はマンモグラフィ検査(必須)と触診です(触診は選択性)。

マンモグラフィ検査だけで大丈夫なのでしょうか?

マンモグラフィ検査は初期の乳がんの石灰化(※)を見つけるのがとても得意です。

でも、すべての乳がんを見つけられるわけではありません。

マンモグラフィ検査(レントゲン)に写らない乳がんもあります。

セルフチェック(自己触診)も大事です。

マンモグラフィ検査で異常ないと言われて、数カ月後に自分で見つけた方もいます。

超音波検査の併用も有効です。

特に家族歴などリスクのある方は超音波検査も受けるようにしましょう。

(※)石灰化のほとんどが良性なので石灰化があると言われても心配しないでください。形や配置、過去の画像などと比較して判断します。

 カテゴリー:がん(予防、検診、治療)  2024年05月25日

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