「東洋医学では女性は７、男性は8の倍数で体調が変化すると言われています。」

養命酒の宣伝に出てくる文で、黄帝内経（こうていだいけい）という中国最古の医学書に書かれています。

女性は35歳が節目。

確かに、35歳を過ぎると、妊娠する力も急速に低下します。

それにしても、女性ホルモンのエストロゲン量は20代も30代も、40歳になっても変わりないのに、どうして「髪や頬のハリに衰えが現れる」のか？以前から疑問に感じてました。

その答えは・・・

週末に参加した女性医学学会で勉強してきました。

皮膚（髪の毛も皮膚の一部です）にはエストロゲンのβ（ベータ）受容体というのがあります（ERβ）。

エストロゲンは受容体に結合して作用します。

「表皮におけるエストロゲンβ受容体の発現の低下は、35歳から始まり50歳でさらに進行する。」

つまり、35歳を過ぎると皮膚のエストロゲン受容体の働きが低下するので、血中エストロゲン量は20代と変わらなくても、お肌にハリがなくなるというわけです。

受容体の数を増やせればいいのにと思いましたが、どうやらそれはできないらしいです。

だから高級美容液が売れるんですね。

でも、まずは十分な睡眠、食生活（甘いものに注意）、ストレスをためないなどに気を付けてみましょう。