妊娠中に赤ちゃん（胎児）が亡くなってしまう、原因が分からないこともあります。

お母さん（妊婦さん）としては、納得できないし、辛いし、状況を冷静に受け止めるまでには時間がかかります。

そんな時、医療者は患者さんに寄り添いケアをしますが、家族の支えがやはり一番です。

この夫婦ならきっと乗り越えていける、と思う瞬間があります。

さて、今回のコウノドリでは、切迫早産で入院中のシーンがでてきましたね。

病院勤務の時は、切迫早産の妊婦さんって本当にエライなあっていつも思ってました。

健康な女性が、赤ちゃんのために入院して、一日中ベットの上で過ごさなければならないわけですから。

約30年前、産婦人科研修医になったばかりの私の仕事は、入院中の妊婦さんの超音波検査をすること。

一週間に一回の検査を皆さん楽しみにしてくれて、赤ちゃんが口を開けたとか、耳かわいい～などと言いながら、可愛い顔写真を撮って渡すと、とても喜んでくれました。

今は３Dとか４Dなどで立体的に見ることができますが、当時の平面写真も捨てたもんじゃないと今でも思います。

考えてみれば、体の中にもう一人（複数のこともありますが）人間がいるなって、とっても不思議ですよね。