7月に直木賞を受賞した佐藤正午さんの「月の満ち欠け」、評判通りの筆力で最後まで登場人物に感情移入しながら読ませていただきました。

佐藤正午さんの本は初めてですが、優しい筆使いで、女性でも気持ち良く読める本だと思います。

『あたしは、月のように死んで、生まれ変わる』

瑠璃という女性が2回生まれ変わるという話で、主人公の会社員小山内さんの娘が2番目の瑠璃さんという設定です。

個人的な感想をいえば、冒頭に出てくる3番目の瑠璃さんはおませさんで、気取った口のきき方で、生まれ変わりだから仕方ないのだと思いますが、小山内さんがイライラしたり、怒る気持ちよくわかります。

内容は純愛小説かもしれません。

すでに本を読まれた方もいると思いますが、私はリケジョ（理系女子）なので、どら焼きが気になって仕方ないのです。