村木厚子さんといえば、元厚労省局長で、郵政不正事件で免罪となり当時は大きなニュースとなりましたね。

その村木さんが「私はずっと誰にも言えなかった」と、自分の性被害体験を11月13日東京都と大田区が主催するシンポジウムで話されました。

その記事を読んだとき、日本でもようやく性被害について声をあげるケースが出てきましたが、そういう世の中の変化に動かされて村木さんも自分の体験を語ったのかもしれないと思いました。

「被害に遭ったら言えばいいじゃないか、と簡単には言えない理由がたくさんあります。」

と、村木さんは言います。

小学校に上がる前の小さな時に、近所の中学生に体を触られたそうです。

その中学生の両親も兄弟も知っている人だったので、あちらのお宅と我が家がトラブルになるのではないか、親はどう思うだろうか、「それにも増して、自分がある意味『汚された』感じがあって」言いたくない理由はいろいろあったのだと思います。

「言えるようにするには、周りも努力しないといけない。」

これが村木さんからのメッセージです。

「自分が悪いわけではなくて悪い人がいる。」

「大切な自分の権利を侵害されたということは、大人に言ったほうがいい、言わなきゃいけない。」

幼い子供たちに、体の大切な部分を触られた場合は（お母さんに）言うんだよ、ということを伝えていきましょう。

それが私たち大人の「努力」です。