2月19日（月）マンモグラフィ研修会に参加して、

頭の中を整理してきましたので、

昨日のブログ「対策型」検診の話に続いて、

本日は高濃度乳房と超音波検査について説明します。

まず「高濃度乳房」について。

マンモグラフィでは脂肪は黒く、

乳腺は「白く」、腫瘍も「白く」写ります。

乳腺が発達していると画像が白くなるので

「高濃度乳房」とよびます。

腫瘍は乳腺の白いかげに隠れて、

がんを見つけにくいと言われています。

高濃度乳房はがん発生のリスクが高く、

がん発見率も低くなるので、

超音波検査も併用したらいいと思うのですが、

実際はどうなのでしょうか？

これについて日本で大規模研究が行われました。

マンモ単独とマンモ＋超音波併用を比較した研究です。

結果は、超音波を併用すると

1.5倍多く乳がんが発見できることが判明しました。

それならマンモ＋超音波併用検診がいいと思いますよね。

任意型、個人単位で考えるとその方がいいと思います。

しかし、対策型となるとそう単純ではないようです。

まず、昨日も書きましたが、

対策型は公的資金が使われるため、

死亡率減少というエビデンス（証拠）が必要です。

マンモ＋超音波併用検診ではがん発見率は上がりますが、

死亡率が下がるかどうかわからないので、

対策型検診での超音波検査併用は時期尚早ということです。

難しい話ですみませんでした。

まあ、できることからやりましょう。

１．自己触診（無料）

２．自治体の乳がん検診

３．健康保険組合の補助で検査

４．余裕があれば人間ドック（任意型）