4月22日（日）本日は日本東洋医学会の学術講演会が東大であるのでこれから行ってきます。

漢方は困ってる症状が改善されるだけでなく、体質改善効果もあります。

（もちろん、漢方の効果が期待できないケースには西洋薬を処方します。）

不安と不眠で半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）を飲み始めた患者さん、1週間後に少しいい感じがするというので続けて飲んでもらうことにしました。

1か月後くらいに患者さんがこんなことを言い始めました。

「先生、この漢方は下剤が入っているんですか？」

「入っていませんよ。気持ちを整えたり、胃の調子を良くする薬草だけですよ。」

「でも先生、便がよくでるようになったんです。」

「あれ、便秘って言ってましたっけ？」

「いえ、便は毎日出るので便秘ではないですが、少し固めだったのがす～と出るようになったんです。」

「何回もトイレに行ったり、下痢になったりしませんか？」

「下痢ではありません、1日1回ですし、ちょうどいいんです。」

「たぶん、気持ちを巡らせる作用が胃腸にも効いたんですね。」

漢方にはこのように体質改善の効果があり、今回のケースでは、気持ちが楽になって便通も良くなったのだと思います。