息子が小学生のころ、

あさのあつこさんの「バッテリー」を読んでから、

彼女の大ファンになりました。

ピッチャーの巧君とキャッチャーの豪君が

中学でバッテリーを組んで

少年たちが成長していく物語です。

ちょうど息子が野球をやってたので、

寝る前の読み聞かせで読んでいました。

Ⅵ巻まであるようですが、

読み聞かせは小学校卒業までだったので、

ⅢかⅣまでだったと思います。

児童文学の素晴らしいところは、

子どもはもちろんのこと、

大人も自分の生き方を考えるきっかけになることです。

私などは反省することばかり。

その、あさのあつこさんが

少年兵の小説を書きました。

「人は容易く（たやすく）死に慣れてしまう」

「敵を殺すのは当たり前でしょう」

「三人も殺せば慣れる。」

こんな言葉が散りばめられていて、

あさのさんの怒りが伝わってきます。

戦争による生や性の変質も、

ぎりぎり不快を感じない程度に表現していて、

誰でも読める小説になってます。

そして、戦争が始まる前の少年たちの交流が

とても美しく純粋に描かれていて、

やっぱりあさのさんの小説は素敵です。