7月29日の性教育指導セミナー（富山）の報告の続きです。

性教育の第一人者でもある村瀬幸浩さんの講演がありました。

村瀬さんは元保健体育の教師で、

1982年「“人間と性”教育研究協議会」（性教協）の設立に関与、

現在は同会編集の「季刊セクシュアリティ」誌の副編集長をされてます。

実は村瀬さんの話を聴くのは初めて。

学生の頃から村瀬さんの著書や執筆などに触れる機会があり、

また、他の方の講演や本などにもよく登場するので、

勝手に私の中で村瀬さんのイメージは出来ていました。

実際もイメージ通り、

熱くて控えめ、強くて優しく、

実直で包容力のあるおじさんでした。

講演は自分が性教育を始めるきっかけとなった話からでした。

高校保健体育教師になって3年目、

生徒の自主研究で、

人工妊娠中絶について発表したグループがあった。

いつもザワザワしている教室なのに、

静かにこの発表を聞いていた生徒たちの姿をみて、

子どもたちの性への関心の大きさ、

自分が女性の性について何も知らないことに

気づいたといいます。

そして、夫婦でお互い（異性）の性を勉強しようということを提案し、

奥様も同意してくれたことで、

夫婦を続けてこれたようなことをおっしゃってました。

性教育に携わる方々の素晴らしいところは、

自分の生き方や、

パートナーとの関係性を真剣に考えているところです。

当然、子どもたちに性を語るなら、

自分はどうなの？

私たち夫婦はどうなの？

って考えざるを得ません。

村瀬さんの豊かさは、

パートナーの力も大きいと思いました。