18~19日は木更津のかずさアークで

産婦人科サマースクールがありました。

今年で12回目になるこのイベントは、

初期研修医1年目と医学生5.6年生を対象にした企画で、

産婦人科の魅力を伝え、

将来の産婦人科医を増やしたいという願いから始まりました。

産婦人科、特に妊娠・出産を扱う周産期は

３K「きつい」「きたない」「危険」

などと言われた時期があり、

産婦人科医の成り手が激減し、

周産期医療への危機感が走りました。

（誤解しないでくださいね。きたなくありませんよ。清潔ですよ。）

確かにかつては医師の自己犠牲のもとに

産婦人科医療が成り立っていたことは否めません。

二つの命をあずかる出産の現場では、

気が緩むことはありません。

産婦人科医になりたくて医師になった私でも、

素敵な仕事だとは口にできませんでした。

そこで働き方改革から始まり、

産婦人科医が生き生きと働き、

魅力を伝える活動が始まりました。

長崎大学教授の増﨑先生は3Kについて

感動に溢れた「お産」

興味の尽きない「お産」

心のこもった「お産」

と表現してます。

素敵ですね。

私は周産期医療からは離れてしまいましたが、

今回のサマースクールには

医学生6年生の息子が参加してくれました。

「きつい」「苦しい」を家庭に持ち込み、

笑顔も失ってしまい、

産婦人科医が辛くて転科も考えた時期もありました。

でも、今は医学生や研修医の皆さんに

「産婦人科ってとても素敵な仕事ですよ」

と心から伝えられます。