子宮筋腫は4～5人にひとりは持っていると言われてます。

良性の腫瘍で悪性化することはないので、

特に症状がなければ治療する必要はありません。

筋腫はエストロゲンという女性ホルモンで増大するので、

閉経後は縮小します。

消えることはないですが、

子宮全体が委縮するので、

閉経後の超音波検査では、

筋腫あったはずなのに・・・わかりませんね

ということもあります。

さて、子宮筋腫があっても

HRT（ホルモン補充療法）はできますよ。

閉経前に筋腫の症状がなかった方であれば、

問題なくHRTが可能です。

一方、大きな筋腫や出血が多かった方では、

オーダーメイドHRTとなります。

HRTはエストロゲンの補充なので、

閉経後に小さくなろうとしている筋腫に

お水を上げるようなものなので、

ホルモン量をコントロールして、

筋腫への影響を極力少なくします。

もちろん、患者さんの協力も必要です。

補充するエストロゲン量を減らせば、

筋腫も育たないし出血も減りますが、

更年期症状の治療効果は少なくなります。

そこは割り切って妥協して欲しいところです。

ホルモンを減量してHRTをしている患者さんにとって、

今年の夏は発汗、ノボセがいつになく辛かったようです。

「どうしますか？ホルモン増やせば少し楽になるかもしれませんよ」

と提案すると、

「そうですね、涼しくなるまで増やしてみます」

という方もいれば、

「出血増えるのは嫌なので、このままでいいです」

という方もいます。

自分で決めることがポイント！