オンライン診療のことが話題になってます。

当院でも昨年から約1年間オンライン診療をしてましたが、

この4月の保険診療内容の変更で制限が設けられ、

やむなく終了しました。

現在のオンライン診療の問題点についてお話したいと思います。

＜今年3月まで＞

特に対象疾患の制限はありませんでした。

当院では定期的に通院している

ピルやHRT、骨粗鬆症、漢方の患者さんなど、

特に症状が変わりなくて薬の変更も必要ない方を対象に、

オンライン診療を行ってました。

通院する必要がないので、

遠方の方、仕事で忙しい方、小さいお子さんがいる方、

親の介護などで通院できない方には好評でした。

パソコン（あるいはスマホ）画面で会話し、

処方箋や薬を送ります。

利用者も少しずつ増え好評でしたが・・・

＜4月の診療報酬改定で・・・＞

高血圧症や喘息など一部の疾患のみ、

保険適用のオンライン診療が認められました。

月経痛や更年期障害、骨粗鬆症では、

オンライン診療が保険でできなくなったわけです。

しかも問題なのは診療の間隔です。

例えば高血圧の患者さん、当院でもいます。

薬が決まり血圧が安定すれば、

3か月分を処方してます。

それをオンライン診療するとどうなるかというと、

1か月目：オンライン診療

2か月目：オンライン診療

3か月目：受診して診察

つまり、毎月診療を受けなければならないし、

3か月に1回は必ず受診しなければなりません。

そらなら3か月に1回受診して3か月分処方してもらった方が

いいと思いませんか？

そもそもは微妙に薬の調節が必要な慢性疾患の患者さん向けらしいですが、

それ以外の疾患には保険を認めないとなったことは、

とても残念でなりません。