タミフルはインフルエンザの治療薬です。

約10年前になりますが、

タミフルを飲んだ中学生が転落死をして、

異常行動の原因はタミフルではないか

と言われたことを皆さん覚えていますでしょうか。

その時点で因果関係は明らかではなかったものの、

2007年から厚労省は10代への使用を原則禁止してきました。

添付文書には以下の文章が追加されました。

「10歳以上の未成年者の患者に、原則として使用を差し控えること」

それから約10年、

ようやく異常行動の原因はタミフルではない

ということがはっきりしました。

厚労省の研究班によると、

「インフルエンザそのものでも異常行動は起こる可能性がある。特に小学生から中学生の男児に異常行動が出やすい」

「特に小学1年から19歳までがかかった時、少なくとも2日間は家の外に飛び出さないよう玄関や窓の鍵をかけたり、ベランダに面していない部屋で寝かせたりするよう」厚労省は呼びかけてます。

この記事を読んで、

何かに似ていると思いませんか。

HPVワクチン（子宮頸がん予防ワクチン）です。

定期接種なので、

現在でも小6年～高1年までの女子は無料で接種できます。

しかし、残念ながら、

厚労省は「積極的勧奨」をしないと言ってるだけなのに、

「接種してはいけない」と勘違いしている方が多いようです。

10代へのタミフル禁止の解除まで約10年、

HPVワクチン接種の積極的勧奨まで

10年かかるのでしょうか・・・