本日はHRT（ホルモン補充療法）について最新の情報をお伝えします。

（最新と言っても、海外では10年前からされてる方法なんですが・・・。） 子宮のある方にHRTをする場合は、子宮体がん（内膜がん）の予防のために、必ず黄体ホルモンを併用します。

HRTは少量のエストロゲンを補充して更年期障害を治療する方法ですが、エストロゲンは子宮内膜を増殖させる作用があるからです。

この黄体ホルモンの代わりに骨粗鬆症の薬を使うことができます。

「ビビアント」という薬です。

ビビアントは骨にはエストロゲンと同じ作用をします。

子宮内膜にはエストロゲンに拮抗する作用、つまり子宮体がん予防に働きます。

さらに乳腺に対してもエストロゲンと違う作用をします。

乳がんリスクには影響しないどころか、予防できる可能性があります。

「HRTガイドライン2017」にもビビアントを使用したHRTについて記載されてます。