院長ブログ
「ファーストラヴ」直木賞受賞作
第159回直木賞受賞作、島本理生さんの作品です。
本の帯文が「なせ娘は父親を殺さなければならなかったのか?」「家族という名の迷宮を描く傑作長編」という文だったので、少しびくびくしながら読みました。
というのも、今年は「性虐待」をテーマにした小説が多かったからです。
素敵な大人と出会って、傷を癒していく少女たちの物語に、涙が止まらなくなったこともありました。
一方、描出が濃くて苦しくなる重い小説もあったので、「ファーストラヴ」も気持ちよく読めなかったらどうしよかと思いましたが、大丈夫でした。
ですから皆さん、安心して作品をお読みください。
主人公は臨床心理士の由紀さん。
父親を殺してしまった女子大生、環奈さんと面接をする中で、いろいろな事実がわかってきます。
環奈さんの弁護を担当したのが、迦葉(かしょう)さんという男性の弁護士です。
由紀さんと迦葉さんの間には、なにやら複雑な関係があります。
二人とも心に傷をもっていて、それには「家族」が関わってます。
今年は性被害、性暴力について、カミングアウトが続いた年でした。
虐待も話題になりました。
でも、性虐待はなかなか表に出てこない。
そんなことを考えた1年でした。
もやもや気分の私に、由紀さんの言葉がとても印象に残りました。
「愛情がなにか分かる?私は、尊重と尊厳と信頼だと思ってる。」
「女の子のまわりにはいつだって偽物の神様がたくさんいるから。それで自殺してしまう子もいれば、生き延びて、トラウマを乗り越えたり、本当の愛を知って回復するケースもある。」
少しホットしました。
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。