更年期障害などでHRT（ホルモン補充療法）をしている患者さんには、年に1回定期検査をお願いしています。

多くの方は、人間ドックや職場の健診でされますが、当院で特定健診やがん検診をされる方もいらっしゃいます。

検査内容は以下の通りです。

１．子宮頸がん、体がん検査

２．超音波検査（子宮、卵巣）

３．血液検査（貧血など、肝機能、脂質、糖尿病検査など）

４．乳がん検査

毎年検査をしていると、異常にすぐ対応できます。

血液検査で、昨年まで異常なかったのに、急に脂質異常！

すでにエストロゲンを補充しているわけですから、「更年期のせいですか？」「エストロゲン低下のせいですか？」なんて、言い訳はききません。

よ～～く話を聞いてみると、思い当たる節はありあり。

例えば、職場が変わって座り仕事になり、動かなくなった。

仕事が忙しくなって、食生活が乱れてる。

規則的な食事ができなくて、お菓子ばっかり食べてる。

などなど、改善の余地がたっぷりありです。

ほとんど方が、生活の見直しで脂質異常は改善します。

それから、乳がん検査は、1年に1回受けていてラッキーという患者さんが時々います。

今や11人に1人が乳がんになります。

HRTするしないにかかわらず、早く見つけることが大切です。

HRTしていて、1年に1回の検査で初期に見つかってラッキーというわけです。

乳がん検診は、乳腺専門の医療機関で毎年受けている方もいますし、人間ドックでされる方もいます。

特に他で予定がない方には、自治体の乳がん検診でマンモグラフィ検査を2年に1回お願いしてます。

それ以外の年は、当院で乳腺のエコーができます。

年1回の検査は、安全なHRTには不可欠ですし、異常を早期に見つけるという点では、患者さんへのメリットはとても大きいと思ってます。