子宮筋腫は4人に一人（3人に一人と書いてあるものもあります）が持っていると言われてます。

良性の病気（腫瘍）なので、悪性化しません。

特に症状がなければ治療する必要もありません。

それでも、次のような症状（所見）がある場合は治療をお勧めします。

１．大きくて圧迫感、お腹の張りが気になる場合。

２．月経血が多くて困る場合。

３．特に症状がなくても、血液検査で貧血があると言われた場合、などです。

治療方法は、年齢や症状の強さや、貧血の程度によって個々異なります。

閉経すれば筋腫は小さくなるので、４０台後半では対症療法で経過観察になる場合がほとんどです。

対症療法とは、筋腫の根本的な治療にはならないけど、症状を緩和する治療です。

例えば、

１．圧迫感には漢方⇒桂枝茯苓丸には、筋腫の増大を押さえたり、腹部症状を和らげたり、月経時の症状を緩和させる作用があります。

２．貧血に鉄剤内服、または点滴。鉄剤が気持ち悪くて飲めなければ、サプリメントでもいいです。

３．月経血が多いときに、止血剤を内服する。

などがあります。

閉経まであと少しという場合は、このような対症療法をしながら頑張っている患者さんがたくさんいます。

閉経したときには「本当によく頑張ったね！」と思います。

労いの言葉が自然に出てくるほど、皆さん頑張ってます。

もちろん、手術やホルモン治療という選択肢もありますので、お困りの方はご相談ください。