本日はがん細胞の増殖についての話題です。

1個のがん細胞が1㎝になるまでにどのくらいかかると思いますか？

30回の分裂で10億個に増えて、約1㎝の大きさになります。

1㎝になるのに約20年、乳がんの場合は15年かかります。

以前、1㎝になるのに10年と教わったので、仮に10年かかるとしましょう。

乳がんの早期がんは1~2㎝と言われているので、1㎝になる前に見つけられればラッキーです。

1cm以下の乳がんは簡単には見つからないと言われてますが、

実際はそのくらいで見つけてくる患者さんもいます。

もちろんセルフチェック（自己触診）でです。

1個のがん細胞が1㎝になるまで30回分裂、

1㎝のがんが2㎝になるには、さらに3回の細胞分裂が必要、

さらに3回というのは1.5年（1年半）だそうです。

そうなると、少なくとも2年に1回の検診をしていれば、1~2ｃｍで見つけることができるという理屈になります。

それでも、急に大きくなるがんもありますから、自己触診は大事です。

私がとても印象的に記憶に残っている患者さんは、半年前の検診で異常なくて、自己触診で8ｍｍの乳がんを見つけてきた方です。

マンモグラフィ検査のメリットは、触診でもわからない、初期の乳がんを見つけることが可能です。

もちろん、何度も言ってますが、マンモグラフィに写らない乳がんもあるので、自己触診をしましょうね、ということです。