院長ブログ
母乳にしばられないで
液体ミルクの販売が始まり、母乳栄養のことが議論になってます。
赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、母乳が望ましいことに間違いはないと思います。
でもそれは、母乳がしっかり出るお母さんにとってです。
ミルクに比べて、母乳は安い、簡単、いつでも、どこでもあげられる。
液体ミルクの販売によって、ミルクも「簡単、いつでも、どこでも」可能になります。
それでも、やっぱり母乳が「最良」と言われるのは、母乳神話に縛られているからかもしれません。
私は母乳育児推奨の病院でずっと働いていました。
赤ちゃんは何日分かのお弁当を持って生まれてくるから、すぐに母乳が出なくても大丈夫。母乳が出るまで、しばらく糖水(砂糖水)を哺乳瓶であげます。
オッパイが出なくても、乳首を赤ちゃんにくわえさせると、キュッキュと吸ってくれます。これを吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)と言います。
そのうちに黄色い初乳が出て、この中には免疫がたくさん入っているので、初乳を飲ませることができれば、その後はそんなに頑張らなくてもいいのです。
時に、初乳も飲ませることができないというケースもあるので、母乳にこだわりすぎはよろしくありません。
でも、私も母乳神話に縛られた1人です。
母乳推進の病院に勤める産婦人科医だし、完全母乳でやるのが当たり前と考えてました。
1か月でギブアップでした。
1か月健診で「おっぱいが足りない」と上司の産婦人科医にポロッとこぼしたところ、
「それなら、ミルクあげればいいじゃない~」と簡単に言われて、とてもホットしたことを覚えてます。
母乳は栄養の一形態であって、母乳=愛情ではありません。
もちろん母乳育児ができればいいですが、そこにこだわらずに、オッパイなくても笑顔がたっぷりなら赤ちゃんは満足です。
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。