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院長ブログ

皮膚炎に十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)

皮膚炎の漢方は本当に難しいです。

乾燥してるのか、ジクジクしてるのか。

冷やしたらいいのか、温めた方がいのか。

使い方を間違えると悪化することもあるので注意が必要ですが、効いたかどうかは一目瞭然なので、やりがいのある分野でもあります。

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)はどちらかというと乾燥性に使います。

化膿性皮疹やニキビに処方しますが、分泌物が多いものは効きにくいので見極めが重要です。口の周囲やあごの下のぷつぷつしたニキビ(吹き出物)には十味敗毒湯がよいらしいです。

それから、効能にじんましんとあります。

蕁麻疹がなかなか治らないとか、抗アレルギーを飲んでると出ないけど、止めると蕁麻疹が出るなどという方には、まず十味敗毒湯を処方します。もちろん全例というわけではありませんが、意外に効くので不思議です。

入っている薬草の効果は、痒みをとる、炎症をとる、膿を排出させる、熱をさますなどです。

さて、十味敗毒湯というと華岡青洲です。

漢方というと古代中国から伝えられ~というイメージがありますが、日本人が考えた処方もあります。

十味敗毒湯もその一つで、華岡青洲の処方です。

華岡青洲は江戸時代の外科医で、世界で初めて全身麻酔を用いた手術(乳がん手術)を成功させた人です。

 カテゴリー:漢方  2019年04月12日

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