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院長ブログ

レルミナ錠 新しいホルモン剤の紹介

「レルミナ錠」は3月に発売になった子宮筋腫の治療薬です。

薬で筋腫を治せるの?と思った皆さん、残念ながらそういうわけではありません。

<子宮筋腫は閉経までの病気>

子宮筋腫は女性ホルモンによって大きくなりますが、閉経して女性ホルモンが減れば小さくなります。

すなわち、子宮筋腫は閉経までの病気です。

30歳以上の女性の3~4人に1人は持っているといわれている筋腫ですが、ほとんどの方は治療の必要はありません。

出血の量が多くて困る、血液検査で強い貧血がある、筋腫が大きくなって圧迫感があって困るなどが、治療の対象になります。

「レルミナ錠」は閉経療法の薬です。

ホルモン剤で閉経状態にして筋腫を縮小させる治療が「閉経療法」です。

点鼻薬と注射薬がありましたが、「レルミナ錠」が発売となって、内服が仲間入りしました。

1日1回1錠を食前に飲みます。

1か月分で約8,000円、新薬なので1年間は2週間分しか処方できません。

閉経と同じ状態にしちゃうので効果満点なんですが、点鼻や注射同様に6カ月しか処方できません。

閉経療法の副作用は、更年期症状に似た症状が出ることがありますが、これは個人差があるので治療する前から不安になることはありません。

まず点鼻や内服から治療を始めて、特に副作用が気にならなければ月1回の注射にすると楽ですね。

子宮筋腫の治療は他にもこんなものがあります。

<止血剤>

出血を減らす効果が期待できる。

<鉄剤>

鉄剤を飲んで貧血を治療して、閉経まで頑張る!有りありです。

<漢方>

骨盤内の血液の循環を良くして、筋腫の様々な症状を軽減します。出血を減らす効果のある漢方もあります。

<低用量ピル>

出血を減らす効果を期待して服用します。

などなど、いろいろありますのでお困りの方はご相談ください。

 カテゴリー:子宮内膜症/子宮腺筋症、子宮筋腫  2019年04月20日

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