HRT（ホルモン補充療法）をしている患者さんからの質問で一番多いのが、「いつまで続けるんですか？」です。

HRTを始めるのも、続けるのも、止めるのも、自分で決めましょうね、とお願いしています。

参考として次のようなことをお話します。

・5年以上で乳がんのリスクが少し上がるので、5年でやめますという方もいます。（子宮が無くてエストロゲンだけを使用している方は、乳がんのリスクは上がりません。）

・骨粗鬆症や動脈硬化の予防になるから、続けたいという方もいます。

・HRTしてた方が体調がいいので、続けたい。

・時に、美容のためにという方もいます。

続ける場合は、できるだけ安全にHRTができるように薬を調整していきます。多くは、年齢とともにホルモン量を減らします。50歳～60～70～80～90歳まで、年齢に合ったホルモン量や薬の種類があります。

止める場合は、少しずつ減量していくケースが多いです。

高血圧、脂質異常症、糖尿病は症状が無くても治療すべきですが、HRT（ホルモン補充療法）は自分で決める治療だと思ってます。

閉経後の健康管理を自分でどうしたいのか、考えてみましょう。

血圧の薬のように、飲み忘れしないようにという厳密な管理はありません。

止めてみたけど、やっぱり再開したいというのも大歓迎です。