西加奈子さんの著書「サラバ」は2015年の直木賞受賞作です。

読む読まないは別として、直木賞はたいていチェックしているのですが、私の記憶から漏れた本でした。

ある方から「サラバ、読みましたか？」と聞かれて、えっ？その本知りませんと答えてしまい、恥ずかしい思いをしました。記憶をたどってみると、ちょうどその頃、父の手術などのため、頻回に長野に帰ることが多く、本どころではなかったのかもしれません。

さっそく購入して読みました。

主人公はテヘランで生まれた歩くん、幼少の頃から34歳までの心の動きが丁寧に描かれてます。

上巻は楽しみながら読みました。下巻では作者からのメッセージが盛りだくさん。タイムマシンがあったら、30代の自分にこの本を届けたいと思いました。

30代は私の人生の中でどん底でした。あんな苦しいことはこれから先にはないだろうと思うくらい辛い時期でした。

現在悩んでいる方、目標が見つからない方、毎日が苦しい方、就職がなかなかできない方、家族のことで困っている方、親が嫌い、兄弟姉妹が嫌いという方、離婚したいと思っている方、自分に自信がない方、何かヒントがあるはずです。下巻の最後まで読んでくださいね。そして、自分の心を見つめてみてください。