院長ブログ
低用量ピル内服中のホルモン検査
他院で低用量ピルを処方されてた患者さんが、「ホルモン検査をしたら閉経だと言われました」と言って受診されることがあります。
時々、20~30代の方で「私はもう妊娠できないのでしょうか?」と泣きそうな顔でいらっしゃる方もいます。
低用量ピル内服中は卵巣が眠った状態になるので、血液中のエストロゲン(E2:エストラジオール)は低くなり、閉経女性並みになります。
難しい話になりますが、お付き合いください。
卵巣機能を検査するには、3つのホルモンを測定します。
E2(エストラジオール):卵巣から分泌されるエストロゲン
FSH(卵胞刺激ホルモン):(脳)下垂体から分泌され、卵巣を刺激する
LH(黄体化ホルモン):(脳)下垂体から分泌され、卵巣を刺激する
<成熟期の女性>
月経~排卵~月経のサイクルの中で、E2、FSH、LHは変動します。月経中はE2が低くなるので、その値だけ見て卵巣機能が悪いとは判断できません。
<閉経後の女性>
E2が低くなります。FSHやLHは卵巣を一生懸命に刺激しようとするので高くなります。
E2↓ FSH↑ LH↑
<低用量ピルを飲むと>
ピルにはEE(エチニルエストラジオール)という合成エストロゲンが入ってます。これはE2とは違うエストロゲンです。
体の中のエストロゲンは、E2に替わってEEが主となります。
卵巣は眠った状態になり、E2値は低くなります。
FSHとLHは高くなりません。
ですから、ピルを内服中にホルモン検査をしても、実際の卵巣の状態をみることはできません。
ピルをやめて8日以上すれば、卵巣が目覚めてきます。
当院では、10日以上の休薬をおいてホルモン検査をするようにしてます。
以前、休薬8日目で検査していたこともありますが、判断に迷うケースがあるため、10日以上の休薬をお願いしてます。(ただし、避妊目的でピル服用中の方は、休薬で避妊効果が下がるのでご注意ください。)
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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09:30~13:00 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
14:00~18:30 | - | ◎ | ○ | - | ○ | - | - |
休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※毎週火曜日午前は植田院長と谷岡沙紀医師の2診体制となります。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。