「あなたはちっともわるくない」

この本は2001年に刊行されたものの、一度廃刊になったらしいですが、復刊されました。

登場人物は動物たち。「ちびくま」は母親にぶたれて足やおなかにあざがありますが、お医者さんの「やぎせんせい」に理由を尋ねられても最初は「ころんだだけ」と答えます。自分が悪い子だから、というちびくまに、やぎせんせいは「ちびくまはそのままでいいんだよ。たとえわるいことをしても、なぐるのはいけないことだ」と伝えます。（朝日新聞より改変）

こういうこと（両親や養育者からの暴力）は、子どもたちは話したがりません。

虐待を受ける子どもは「自分が悪い子だから、お仕置きをされるんだ」と罪悪感を感しています。本書では「あなたはちっともわるくない」ということを伝え、誰かに相談したり逃げたりしても良いのだということを伝えます。また周囲の人が早く虐待に気づき、どうやって助けてあげられるかについても、わかりやすく書かれています。（書籍の帯文より）

誰にも言えないのは、他人からではなくて身内からの暴力ということもあると思います。

お父さん、お母さん、おじさん、おばさんは、子どもたちにとってはとても大切な人だからです。

自分が受けてること（暴力）を話したら、お父さん、お母さん、おじさん、おばさんが悪者になっちゃうかもしれない。そういうことを何となく感じているのかなあと思うこともあります。

だから、誰かに気づいて欲しい。

誰かが気づいてあげなければなりません。