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院長ブログ

月経困難症 その4.思春期の月経困難症

日曜劇場9時からの「テセウスの船」、不気味で気持ち悪いと夫は言うのですが、私も一人では観たくないので付き合ってもらってます。犯人は誰か!クリニックでも昼休みの話題です。お笑い芸人のせいやだという意見が多いです。校長先生?それはありかも。やっぱり佐野文吾だよ!いや、それはないでしょ。夫は貫地谷しほりだっていうけど、それもないでしょ。次回最終回なので絶対に観ます。

さて、横浜市医師会「学校医部会レポート」の続きです。


横浜市医師会 学校医部会レポート第35号 論考

「月経困難症-早期介入の重要性-」その4

<思春期の月経困難症と子宮内膜症>

思春期に月経困難症が頻繁にあった女性は、なかった女性に比べて、子宮内膜症の発症頻度が2.6倍になるというデータがある。

その理由は、強い子宮収縮のため月経血の腹腔内への逆流が増えるからと推測される。

また、月経回数や月経量が多いほど、子宮内膜症の発生頻度が高かったという報告もあり、これも逆流説で説明がつく。

さらに、月経困難症のある思春期女子146人に腹腔鏡検査をしたところ、70 %(102人)に子宮内膜症が見つかったという衝撃的な報告もある。

このことから、月経困難症には子宮内膜症が隠れている可能性を十分に考慮して、治療を早めに開始することが重要である。

<月経困難症 早期介入のメリット>

月経困難症に早期介入するメリットは三つある(図4) 。

一つ目は、適切な治療による痛みからの解放とQOLの改善。

二つ目は、低用量ピルで子宮内膜症を予防できる可能性。

そして、三つ目は、子宮内膜症の早期治療開始である。

(1) 痛みからの解放とQOLの改善

2016年に日本子宮内膜症啓発会議が行った調査では、中学・高等学校の女子生徒の71%が、勉強・運動に影響するほどの月経痛があると回答している。

月経困難症の治療にはNSAIDsや低用量ピルなどがあるが、NSAIDsの効果が不十分であれば、早めに低用量ピル治療を開始した方がよい。

(2) 低用量ピルで子宮内膜症を予防できる可能性

月経困難症は子宮内膜症のリスクファクターである。

なるべく早く低用量ピルで治療を始めることで子宮内膜症を予防できる可能性がある。

低用量ピルは子宮内膜を薄くして、PG産生を減らし、子宮収縮を抑制する。月経量も減らす。

最近では、出血回数を減らす飲み方の製剤もある。

(3) 子宮内膜症の早期治療開始

実際の診療では、超音波検査などで異常がなければ機能性月経困難症と診断せざるを得ない。

しかし、子宮内膜症が隠れている可能性があるため、低用量ピル治療を躊躇なく始めれば、子宮内膜症も早期に治療開始できることになる。

(つづく)

 カテゴリー:低用量ピル、月経  2020年03月16日

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