院長ブログ
子宮筋腫 子宮を取る?取らない?
緊急事態宣言が全国に拡大されました。
私の父母や夫が住んでいる長野県、息子が住んでる北海道では、東京・他県から移動した方や関係者の感染が認められたとういうケースがあったので、緊急事態宣言が全国に拡大されたことはよかったと思います。
さて、感染症の話題ばかりだと気が滅入るので、本日は子宮筋腫の手術の話です。
子宮筋腫は良性の腫瘍で、子宮にできる「こぶ」です。
女性の3~5人に1人は筋腫があると言われてます。
子宮筋腫は閉経すると小さくなるので、特に症状がなければ治療の必要はありません。
治療が必要な症状とは、
1.出血が多くて貧血がある
2.大きくなって、圧迫感がある。頻尿などの症状がある。
3.痛みを感じる
などでしょうか。
それぞれ、薬による治療はありますが、効果が不十分で、閉経までまだ年数があるねという場合は、手術を勧められている方がいらっしゃると思います。
20代~40代前半まで、これから妊娠を希望されている方は、筋腫だけ取りましょうという話になると思います。
44歳以上で、もう妊娠の希望がない場合は、子宮を全部取る子宮全摘術という手術になります。
子宮を取るか、取らないか、外出自粛要請が出ているこの時期にゆっくり考えてみましょう。
ちなみに、私の妹は、かれこれ十数年以上前になりますが、子宮筋腫で貧血になり、尿も出なくなって(尿閉)、子宮全摘しました。
多くの方が心配されているのは、子宮を取ることで体調不良が出たり、更年期症状が起きるのではないか?ということです。
女性ホルモンは卵巣から出るので、子宮を取っても体調が悪くなることはありません。
子宮筋腫の手術では、卵巣は残します。
それでは、手術するしないで何が変わるかというと、次の二つです。
①妊娠できなくなる ②月経がなくなる
いいかえれば、
①避妊しなくていい ②出血のわずらわしさがなくなる
もちろん、手術自体のリスクや麻酔のリスクはゼロではありません。
また、手術を推奨しているわけではありません。
当然、手術はしなくてよければしない方がいいです。
でも、日常生活に困っているなら、正確な情報をベースに検討して欲しいと考えてます。
そして、もう一つ考慮して欲しいことがあります。
それは、閉経後のことです。
更年期症状の治療でHRT(ホルモン補充療法)という、女性ホルモンのエストロゲンを補充する治療があります。
副作用に出血がありますが、子宮無いので出血は起こりません。
それから、子宮体がん予防に黄体ホルモンという薬も併用しますが、子宮無いのでその必要もないし、子宮体がんにもなりません。
将来のことは考えにくいかもしれませんが、子宮を取るデメリットばかり考えずに、メリットも考慮しながら、手術するしないを「自分で決める」がいいと思います。
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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14:00~18:30 | - | ◎ | ○ | - | ○ | - | - |
休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。