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院長ブログ

昭和大学横浜市北病院に女性骨盤底センター

5月20日、本日の神奈川県の感染者は18人、頑張ってきたのに・・・と、医師が落ち込んではダメですよね。院内感染が原因のところもありますし、同じ医療従事者としては、応援のメッセージを送りましょう。頑張れ!(とは言っても、苦しい数字です。)

さて、こんな時だからこそ、コロナ禍が落ち着いてからのことを考えましょう。

本日は骨盤臓器脱についての話です。

女性の骨盤内臓器(膀胱・子宮・直腸)は、骨盤底筋というハンモックのような筋肉で支えられています。

その骨盤底筋が弱くなると、骨盤臓器が下がってきます。

腟から何か出てる感じがして、不快な思いをしている方がいらっしゃると思います。

私の母も子宮脱で、腟にはさまった感じがして不快だと言ってました。ところが、胃がんの手術後に安静にするようになったら気にならなくなったようで、訴えもピタッと止まりました。(胃がんは進行がんでしたが、治癒しました!)

しかし、普段通りの生活に戻ると、症状が再発、たぶん草取りで悪化したのだと思います。私の職場にも電話が来るようになり、結局、手術をしました。

このように、骨盤臓器脱は生活の様式によって、患者さんの不快指数は変わってきます。

今は、もしかしたら、外出自粛制限で自宅に居ることが多くなり、症状が軽減しているかもしれません。

外出や、立ち仕事、重いものを持ったりなどの動作が再開すると、症状が再発することがあります。

そうしたら、治療を考えましょう。

当院でできるのは、骨盤底筋体操指導とペッサリーという腟内に入れるリングでです。ペッサリーは腟から、骨盤臓器を支える働きをします。

手術を嫌がる方もいますが、今はいろいろな方法が出てきました。

しかも、当院に最も近い昭和大学横浜市北部病院には「女性骨盤底センター」があって、骨盤臓器脱に悩む女性のを専門に診てくれます。

命に関わる病気ではありませんが、生活の質にかかわる病気です。

コロナ禍の影響で、良性疾患の治療は先延ばしになっていますが、落ち着いたら治療をご検討ください。

大学病院での診察は紹介状が必要になります。

 カテゴリー:頻尿、尿失禁、子宮脱  2020年05月21日

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