例年、6月は学会シーズン。

今年はWEB（インターネット）開催が多く、移動することなく、自宅やクリニックで講演やシンポジウムを視聴できました。

産婦人科ヘルスケア分野の最近の話題はもっぱら子宮内膜症です。

不妊症の原因になるばかりでなく、慢性炎症なので、動脈硬化や心血管疾患のリスクになるというのが最近のトピックスです。

子宮内膜症、痛いだけじゃないんです。

低用量ピルは、子宮内膜症を予防したり、治療する薬ですが、まだまだピルを誤解している方が少なくありません。

学ばずに拒否し続けたら、日本の女性の健康状態はますます悪くなります。

先日開催の関東連合産婦人科学会WEB講演では、子宮内膜症の患者さんに低用量ピルを使ったら脂質代謝が改善したというデータが発表されてました。

悪玉LDLを下げて、善玉HDLを上げる作用があるというデータです。

ピルは体に悪いと思い込んでいる方は、是非考えをあらためてほしいと思います。

尚、ご注意いただきたいのは、

脂質異常症を改善する効果があるわけではありません。脂質異常症など生活習慣病がある方は、ピルを使えない方もいますのでご注意ください。

また、35歳以上で15本以上タバコを吸う方は禁忌となります。

15本未満ならいいの？というご質問に対しては、当院では禁煙を条件に処方することは可能です。