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院長ブログ

生理痛 放置しないでね

生理痛で受診する患者さんの卵巣に、チョコレート嚢胞がしばしば見つかってます。チョコレート嚢胞は子宮内膜症が原因の卵巣嚢胞です。

中・高校生や性交経験のない方は、ベットの上に寝てもらって、お腹から超音波検査をします。内診台での診察は必要がない限りしませんので、安心して受診してください。

子宮内膜症とは子宮内膜と同じ組織が子宮以外の場所にできる病気です。卵巣にできると、月経の度に出血を繰り返し、チョコレートを溶かしたような血液が溜まるので「チョコレート嚢胞」と呼びます。

子宮内膜症の主な症状は月経痛ですが、不妊症の原因になったり、チョコレート嚢胞はがん化することがあるので、放置してはいけません。

治療は?低用量ピルで月経痛が軽減、チョコレート嚢胞は縮小します。

4か月前に生理痛で受診したA子さん、20代。中学生の頃から生理痛があったといいます。お腹から超音波検査をしたところ、右の卵巣に5cmの嚢胞があり、チョコレート嚢胞のようでした。

さっそく低用量ピルで治療開始、3か月後には4㎝まで縮小してました。良かった・・・。

そういうわけで、生理痛は放置しないでください。早く対応することで、不妊症や卵巣がんの予防ができます。

特に中・高校生のお嬢さんがいるお母様方、お子様が生理痛を訴えているようなら、躊躇せずに婦人科を受診してください。

 

 カテゴリー:子宮内膜症/子宮腺筋症、子宮筋腫 , 低用量ピル、月経 , 子育て、思春期  2017年08月16日

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