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院長ブログ

低用量ピル 出血がないんですが大丈夫ですか?

大丈夫です。

低用量ピルを使って出血が増えるのは異常ですが、

出血が減ったり、無くなることは異常ではありません。

むしろ良いことだと思ってください。

低用量ピルを飲むと卵巣が眠った状態になり、卵巣からはホルモンが出ません。

その代わりに、ピルに入っている女性ホルモンが子宮を刺激します。

 

女性ホルモンには、エストロゲンと黄体ホルモンの2種類がありますが、

ピルにはこの二つがバランスよく配合されています。

そのため、子宮への刺激が減り、子宮内膜が薄くなります。

 

子宮内膜が薄くなると、どんな良いことがあるのでしょうか?

出血量は子宮内膜の厚さに関係します。

だから出血量が減ります。

出血がなくなることもあります。

 

月経痛の原因となる痛みの物質は子宮内膜で作られます。

子宮内膜が薄くなれば、痛みの物質も減ります。

 

子宮内膜が薄くなって出血量が減れば、

卵管を通って腹腔内(お腹の中)に流れる「逆流血」も減ります。

逆流血は子宮内膜症の原因になるので、逆流血が減れば子宮内膜症になりにくくなります。

子宮内膜症は不妊症の原因になるので、ピルを飲むと不妊症の予防にもなります。

うそのようでホントの話です。

 

そういうわけで、出血は少ない方がいいし、ない方がいいのです。

ただし、避妊目的でピルを飲まれる方は、出血があった方が妊娠してないと安心できるという方もいます。

そういう方は、ピルの種類を変えることもできます。

ご相談ください。

 カテゴリー:低用量ピル、月経  2020年10月26日

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