小説家、小池真理子のエッセイが朝日新聞の土曜日版「be」に半年前から掲載されてます。

今年1月に亡くなられた配偶者の藤田宜永さんの思い出をつづったものですが、ああ、藤田さんのこと本当に好きだったんだなあと気持ちが伝わってきます。

美しく、落ち着いた文体で、読み進むにつれて、心の汚れが少しずつ下に沈んでいくような感覚になります。

1週間分のイライラやカリカリが溶けていきます。

藤田さんの肺に腫瘍が見つかって、亡くなるまで1年10カ月あまり。

「月夜の森の梟」というのも、静かに思い出にひたりたくなるようなタイトルです。

日常のたわいもない出来事なのに、エッセイから愛があふれています。

朝日新聞で読めない方は、書籍になってからでもいいので、是非読んでみてください。