院長ブログ
疲労骨折 その予防は?
疲労骨折といえば、マラソン選手に起きやすいっていうイメージがありますよね。
難しい言葉づかいになりますが、疲労骨折の定義は「一度では損傷を与えない程度の外力や力学的負荷が骨の同一部位に繰り返し加わることで生じる骨折」です。
疲労骨折は1日中運動をしているアスリートに起こるものと私は思っていたのですが、実は16~17歳で多いようです。
骨は10~20代で作られるので、最大骨量を獲得する前に疲労骨折を起こしてしまうことになります。
同一部位に外力が繰り返し加わることで生じるといいますが、体重との関連が指摘されてます。
BMIという体重と身長から計算する式があります。
BMI=体重kg÷(身長m)2
BMIが低いと疲労骨折のリスクが上がります。
つまり、体重が少ないと疲労骨折が起こりやすいということです。
よく女性ホルモンのエストロゲンとの関連を言われることがあります。
たしかに、エストロゲンには骨が壊れるのを抑える作用があるので、閉経後は骨密度が低下します。骨粗鬆症の予防にエストロゲンを補充することもあるでしょう(ホルモン補充療法)。
しかし、思春期の場合は複雑です。
無月経の原因は体重減少が多いと思います。
体重が減ることで疲労骨折になりやすい。
体重が減ることでエストロゲンが産生されなくなる。
これは、エストロゲン産生には脂肪が関与しているからです。
体脂肪量が17%に到達すると初経が起こり、22%を切ると月経障害が起きると言われてます。
体重減少による無月経には、ただ単にエストロゲンを補充すればよいというわけではなさそうです。
疲労骨折も、体重減少も、それによる無月経も、エネルギー不足に関連してます。
エネルギー不足の主要因は穀類不足だと言われてます。
栄養バランスよく食べるだけではなく、運動量に応じてご飯をしっかり食べることが大切です。
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
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