更年期症状の典型的な症状といえば、ホットフラッシュ（のぼせ）や発汗ですね。

自律神経失調症状と言われてます。

私の体でも起こっています。

診療中にカーデガンを脱いだり着たり。

暑いんじゃないの～と思って温度計を見ても21度だったりとか。

このホットフラッシュってどうして起こるんでしょうか？

脳の視床下部（ししょうかぶ）や下垂体（かすいたい）ってところが原因らしいです。

卵巣から分泌される女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがありますが、ここではエストロゲンだけを考えてみましょう。

エストロゲン分泌の刺激メカニズムは次のようになってます。

視床下部（脳）⇒下垂体（脳）⇒卵巣

閉経近くなり、卵巣機能が低下すると、卵巣からエストロゲンが出なくなってきます。

エストロゲンが少なくなると、「視床下部」は下垂体を、「下垂体」は「卵巣」を一生懸命刺激しようとします。

卵巣の反応が鈍いと、視床下部も下垂体もパニック状態になって、ホットフラッシュなどの症状が出るのではないかと考えられてます。

実際にホルモン検査をしてみると、下垂体から卵巣を刺激するホルモン値は上昇してます。

FSHとLHというホルモンです。

（※注意：成熟女性の排卵期にもFSHとLHは上昇します。）

ホットフラッシュで生活に支障がでるようなら、エストロゲンを少しだけ補充するだけで症状が軽減します。

それがホルモン補充療法です。