この週末もWEB学会でした。

第432回神奈川産科婦人科学会学術講演会です。

各都道府県に産婦人科の学会があり、若手が発表する機会の場でもあります。

一昨年までは会場での開催で、各演題発表ごとに活発な議論がされてましたが、昨年からオンライン開催となってしまい、動画による発表だけで質問を受ける機会が減ってしまいました。

そこで、事前に質問者を決めておくというやり方をしています。

今回は私も質問者となりました。

だからというわけではありませんが（だからですね・・・）、まじめに視聴しました。

その中に「嚢胞性腺筋症」の症例発表がありました。

子宮腺筋症は、子宮内膜と同じ組織が子宮筋層内にできる病気です。

「嚢胞性子宮腺筋症」は子宮腺筋症の特殊型で、子宮内膜組織が子宮筋層内で限局的に出血を繰り返すことで嚢胞ができます。

痛み（月経痛）が強く、通常の黄体ホルモン治療（ディナゲスト）が効きにくいという特徴があります。

そこで手術になることが多いのですが、今は腹腔鏡でやることがほとんどです。

これから妊娠を考えている若い方は、子宮を取らずに病巣だけをとる手術になるので安心してください。

でも、やっぱり予防ができるといいですね。

月経痛があるのは異常だと考えられてます。

鎮痛剤が必要だという方、今回の月経で痛みを感じたという方、また出産後の月経で痛みを感じた方など、早めに婦人科を受診して異常がないかみてもらいましょう。