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院長ブログ

低用量ピル どうして月経痛が楽になるの?

月経痛の原因の一つに、子宮内膜から産生される「プロスタグランジン」という痛みの物質があります。

プロスタグランジンは子宮の筋肉を収縮させて下腹部痛が起きます。

胃にも筋肉があって、それが収縮することで、月経時に吐き気・嘔吐や胃痛が起こります。

低用量ピルで子宮内膜が薄くなると、出血も減り、プロスタグランジンも減って、月経痛は楽になります。

中には、出血が起こらない人もいます。これは異常ではありません。ピルをやめれば元に戻るので、将来の妊娠への影響は全く心配ありません。

さて、昨日の子宮内膜症予防の話にもどりますが、プロスタグランジンが減って子宮収縮が弱くなると、月経血の逆流も少なくなります。

以下のように考えられます。

ピル→ 内膜が薄くなる→ プロスタグランジンが減少→ 子宮収縮が減弱→ 逆流血が減少→ 子宮内膜症予防

ピル→ 内膜が薄くなる→ 出血量が減少→ 逆流血も減少→ 子宮内膜症予防 

ピル→ 排卵を抑える→ 卵巣が傷つかない→ 卵巣がん予防

10~20代女子に低用量ピルを飲んで欲しい!という私の思いが伝わりましたでしょうか。

 

 カテゴリー:子宮内膜症/子宮腺筋症、子宮筋腫 , 低用量ピル、月経  2017年09月03日

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