本日は更年期のうつの話をします。

更年期はいろいろなストレスが重なる時期でもあります。

仕事のストレス、子育て、親の介護、自分や家族の病気など、一度に押し寄せることがあります。

元々明るい性格な人でも、ストレスが重なると鬱っぽくなります。

几帳面で真面目な性格だと、うつ病を発症しちゃうこともあります。

ストレスが原因ならストレスを排除すればいいのですが、

仕事は生活費を稼ぐには必要なことですし、家族のことは無視できないですよね。

最近気分が落ち込む。

何をしても楽しくない。

体がだるい、すぐ疲れる。

献立が思い浮かばない。

よく眠れない。

朝早くに目が覚めて、その後眠れない。

そんな不調を、家族が気づくこともあります。

一時的な症状なら心配ありませんが、2週間～1か月続くようなら受診してください。

これらは「うつ病」の症状ですが、更年期症状でも同様の症状が出ることがあります。

それは、閉経近くなるとエストロゲンという女性ホルモンが減るからです。

エストロゲンには気持ちを明るくする作用があります。

そのため、エストロゲンが少なくなると、うつ病に似た症状が出ることがあります。

これって更年期症状ですか？

それともうつ病？

よくわからなければ、更年期診療を専門にしてる婦人科を受診してください。

もちろん当院でもかまいません。

たぶん、というか私は、HRT（ホルモン補充療法）を提案させていただきます。

HRTで改善すれば更年期症状。

改善しなければうつ病の可能性もあるので、心療内科か精神科で相談した方がいいかもしれません。

また、希死念慮と言って、死にたいと思うことがあれば、すぐに精神科を受診することお願いします。