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院長ブログ

ステロイド外用薬はしっかり使おう!

1週間ほど前に、皮膚科の女医さんの研究会があり、HRT(ホルモン補充療法)や低用量ピルについて話をしてきました。

そこで、アトピー性皮膚炎の講演を聴いてきました。

アトピー性皮膚炎の治療といえばステロイド外用薬です。

ステロイドの使い方、正しい使い方は、

炎症がひどい時はステロイドをしっかりと、たっぷり使う。

陰部の湿疹でも同様です。

ステロイドが効かない、塗っても悪くなるという人がいます。

それは「薄く刷り込んで塗る人」、つまり塗り方が足りてない人です。

炎症が強くて、火事のようになっているときは、少しの水では消火できないですよね。

たっぷりのステロイドを塗って、まず火を消しましょう。

また、ステロイドの副作用だと言われている次のような症状も、全くの誤解です。

・皮膚が像のように硬くなる

・皮膚に色素沈着が起こる

・皮膚が厚ぼったく、黒くなる

いずれもステロイドの塗り方が足りないために、炎症がおさまらずに起きてしまう状態です。

まずは、皮膚科の先生の指示通り、しっかりと塗ってみましょう。

それから、アトピー性皮膚炎の治療薬にプロトピック軟膏というのがあります。

プロトピック軟膏はステロイドではありませんが、

講演ではプロトピック軟膏の話もあり、聴きながら、低用量ピルに似ているなあと思いました。

その1.発売年。

プロトピック軟膏は1999年11月。低用量ピルは1999年9月。

その2.プロトピック軟膏は「普及がまだまだ不十分」。ピルも同じですね。

その3.適用疾患について。

プロトピック軟膏の保険適用はアトピー性皮膚炎だけですが、他疾患への効果も認められてるらしいです。

そんなところも似ています。

ピルは避妊または月経困難症の治療として使われているけど、PMS(月経前症候群)やニキビの治療効果もありますね。

皮膚科の先生もおっしゃってました。

「ピルを飲んでる患者さんはニキビがきれいになりますね。」

 カテゴリー:健康、食事、美容  2021年11月15日

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