子宮内膜症/子宮腺筋症の治療薬
子宮内膜症、子宮腺筋症について
子宮内膜症と子宮腺筋症、どちらも「子宮内膜組織」が「本来あるべき場所以外」にできる病気です。
子宮内膜症:子宮内膜組織が子宮周囲の臓器(腹膜・卵巣・腸など)にできる病気
子宮腺筋症:子宮内膜組織が子宮筋層の中にできる病気
治療薬について
女性ホルモンには、エストロゲンと黄体ホルモンの2種類があります。エストロゲンは子宮内膜を増殖させ、子宮内膜症を進行させます。一方、黄体ホルモンは子宮内膜を薄くして(抑制して)、内膜症や腺筋症を治療する効果があります。したがって、子宮内膜症/腺筋症の治療薬には、
1.エストロゲンを減らす閉経療法
2.黄体ホルモンの入った薬
があります。
低用量ピル
エストロゲンと黄体ホルモンの混合剤です。子宮内膜症・腺筋症治療の主役は黄体ホルモンです。少量のエストロゲンが含まれることで、確実に排卵を抑制し、不正出血が起こらないようにしています。
特徴
- 子宮内膜の増殖を抑えて経血量が減り、月経痛が軽減する
- 子宮内膜症、腺筋症の治療だけでなく、予防にもなる
- 4週おきに月経が起きる(月経調節も可能)
- 排卵を抑制する
- 内服1日1回1錠
- 副作用:重大な副作用は血栓症です(血管内に血のかたまりが詰まる病気)。喫煙や加齢でそのリスクが上がります。タバコはピルより160倍危険です。副流煙にも注意しましょう。
ディナゲスト(ジェノゲスト)
黄体ホルモン製剤で、1日2回1錠ずつ内服します。子宮内膜症の治療効果は抜群で、排卵抑制効果も期待できます。問題となる副作用は不定期に起こる不正出血ですが、ほとんど出血しない方もいます。
特徴
- 子宮内膜の増殖を抑えて、病巣を小さくする
- 排卵を抑える効果もある(ただし低用量ピルと比較すると排卵抑制効果はやや劣ります)
- 内服1日2回1錠ずつ
- 副作用:不正性器出血
ミレーナ
黄体ホルモンが付いた子宮内システムです。子宮の中に入れて使用します。子宮内膜や子宮筋層、その周囲に直接作用します。保険適用では約1万円で挿入でき、最長で5年間効果が持続します。
特徴
- もともとは避妊目的で開発された製剤
- 黄体ホルモンの効果で子宮内膜が薄くなり、経血量が減る
- 過多月経、月経痛、子宮腺筋症、深部子宮内膜症に有効
- チョコレート嚢胞治療効果は低い(期待できない)
- 排卵は抑制しない
- 副作用:月経時期以外の出血
閉経療法(レルミナ錠、スプレキュア、リュープリン)
エストロゲンの分泌を抑え、月経と排卵を止めて、一時的に閉経状態にすることにより、病巣を小さくします。
特徴
- 閉経状態をつくることにより、エストロゲンの分泌を抑える
- 内服(毎日)、点鼻(毎日)、注射(月1回)がある
- 副作用:更年期症状(のぼせ、ほてり)に似た症状が出ることがある
- 6ヵ月までしか使用できない
クリニック概要
横浜市営地下鉄「センター南駅」の改札口を出て、
エスカレーターを下り、
5番出口右1つ目のビルCM-PORTビル8Fです。
- 診療科目:
- 婦人科
- 住所:
- 横浜市都筑区茅ヶ崎中央50-17
C・M ポート8F - TEL:
- 045-949-2212
- 最寄駅:
- 横浜市営地下鉄線「センター南駅」
5番出口出てすぐ
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 | 日祝 |
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09:30~13:00 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
14:00~18:30 | - | ◎ | ○ | - | ○ | - | - |
休診日:月曜、日曜、祝日 ◎:火曜午後は15時からとなります。
※受付時間はお知らせ欄にてご確認ください。
※第1土曜日は植田院長と浅野涼子医師の2診体制となります。